路面店において、まったくお金をかけずに集客するとなると難しいですが、予算を最小限に抑えて集客する方法はあります。
既存客のリストを見直すことです。これを行うだけでもいろんなヒントが見えてきます。また、ニュースレターを発行して、既存客とコミュニケーションを取りやすい環境を作ることも大切です。
同時に新規客の集客も大切です。
店の前を通った人が入りやすくなる工夫やショウウィンドウの工夫、SNSを使って情報を拡散することも地道な努力ですが重要なことです。
路面店の集客は「これだ!」というものはありません。複合的にいろんなことを組み合わせて集客につなげていくしかないのです。
見せ方は大切ね!
集客とは
集客とは、読んで字のごとくお客様を集めることです。しかし、集客と聞くと、どうしても新規客を集めることに意識が行ってしまいます。
そうではなく、まず既存客に目を向けて集客する仕組みを構築すれば、店の経営は安定します。そのうえで、新規客を集客することに取り組めばいいのです。
昨今では、SNSなどを上手く使って、費用をかけずに集客を成功させているお店もあります。
顧客リストの見直し
既存客の見直しですべきことは、現在、保有している顧客名簿を見直すことです。
・お客様は、自店を中心にどのように分布しているのか地図上に書き込む
・お客様は何人いるのか?
・男女別の人数は?
・年齢別にグルーピングする。その時のグループの人数は?
・来店頻度の高い順に並べる
・売上が高い順に並べる
・誕生日などの記念日を調べる
・自店の好きなものは何か?
など、名簿を調べ直すと活用方法が見えてきます。
例えば、女性客が多いとわかれば、女性に対しては、女性が喜ぶイベントを。来店頻度の高いお客様への特典は?というようなことを一つ一つ考える必要があります。
これをしっかりと、考えることができれば、お客様のリピート率を上げることができるようになります。
しかし、残念なことに2~3店舗を経営しているオーナー様にお話を伺ったところ、「顧客データを整理しても使えない。だいいち、アルバイトに任せているのが現状だから顧客分析なんてできない」という答えが返ってきます。
このように言われるのもよくわかるのですが、店舗数を増やしていこうと考えるならば、顧客分析は絶対に必要になります。
顧客の分析は重要なの?
既存客とのコミュニケーション
イベント企画は、お客様とのコミュニケーションの場になる可能性が高いのですが、それだけではいけません。常に、既存客との関係性を深める努力が必要です。
コミュニケーションをとるためには、まずは、自己開示することです。それにより、自分のことやスタッフのことをより深く知ってもらうことが大切です。
知ってもらえれば、声をかけてくださるお客様が現れてきます。そんなお客様を、特別会員としてコミュニティーを作るのです。彼らは、コミュニティーの中心になってくれる可能性が高いのです。どんな些細なことでもよいので、活動したことを告知すればいいのです。
楽しそうなイベントであれば、「参加したい」と思うのが人の常です。参加したい人を巻き込んで、コミュニティーを大きくすると、売上は必ず安定します。
なぜなら、お客様同士が知り合いになり、その数が増えると、一人で来ても誰かいるという意識が働くので、自然と来店回数が増えるからです。
裸の付き合いといいますよね!
新規客集客
既存客のアプローチがしっかりとできれば、次にすることは新規客の集客です。
既存客のフォローがしっかりとできていないうちに、新規客を集客しても、お客様は定着しません。穴の開いたバケツに水をくむのと同じことです。
考えてみてください。新規客一人を獲得するのにいくらの費用がかかりますか。20万円かけてチラシを3万枚撒いたとして、何人を集客できるかです。50人集客できたときの獲得単価は4000円。20人の集客なら獲得単価は1万円です。
これだけの獲得費用がかかるのですから、新規客を既存客に育てる仕組みができていないと、いくら予算をかけて新規客を集客しても、焼け石に水になってしまいます。
たくさん来てくれればいいんだけど…
費用のかからない新規客集客方法
店頭看板
路面店の新規客の集客方法として、もっとも費用がかからないのは看板です。路面店の特性としては、「通行人に解る」ということです。上を見て歩く人はほとんどいませんが、まっすぐ前を向いて歩く人がほとんどです。
ということは、視界のなかに路面店は入ってくるということです。であれば、通行人の視界に入ってきやすくすればいいのです。
そこで役に立つのが看板です。
手作りの看板であれば、費用は掛かりません。要は、何屋で、費用はどれくらいで、商品としては何があるのかが、目立つ看板であれば集客できるということです。
路面店の場合の集客は、看板の研究をすることが重要です。
正面入り口を入りやすく
正面から見て中が見えないお店は入りにくくないですか。
どんな店かわからない、どんな客がいるのかわからないとなると人間心理として「入るのは止めよう」となってしまいます。
逆に、店の中が見えていたら安心したうえで「入るか、どうするか」を判断できます。
この差は、非常に大きいのです。
前者は「最初からないと判断する」、後者は「迷ったうえで判断する」ということです。
中が見えないとね
ウインドディスプレイ
外から見えるウィンドディスプレイも大切です。お客様は、どんなものを売っているのかよくわかるからです。
飲食店であれば、ウィンドウに商品のサンプルが並んでいます。サンプルを見て「何にしようかな?」と決める方も多いと思います。
洋服や靴、帽子店も同じです。ウィンドを見てどんな傾向のものがあるのか吟味して、入るかどうかを決めます。
費用がかからないウィンドディスプレイに注力するのも集客には有効です。
Googleマイビジネスに登録する
最近では、お店を探すのにスマホで検索している姿を目にすることが多くなりました。
Googleマイビジネスに登録しておくと、検索したときにGoogleマップにお店の位置が表示されます。
登録は、用法不足がないようにすべての項目に入力すること。特に、第一印象になる写真は大切です。
要するに、情報に漏れがあるとお客様に「なんとなく不安」という感覚を与えてしまうと集客できなくなるということです。
店舗位置が表示されるんだ!
SNSで口コミ拡大
SNSを使って情報を拡散するのも費用はかかりません。ただし、つながりを作るのに手間がかかります。
Facebookだと友達を作らないと情報拡散できません。Twitterだとフォロワーを集めないといけません。Instagramもフォロワーを集めないと情報を拡散できません。
このようにSNSは無料で使えますが、「支持者」を集めないと情報を拡散できませんので、始めたからすぐに効果が出るものではありません。
年月とともに成長させていくものです。
ブログを書く
ブログは、書き方を正しく知っていればSEOに効果的です。
ユーザーが必要な情報を詳しく書くことによって、その記事は、検索時に上位表示されるようになります。
そんな記事がいくつもあれば、自然とアクセス数は増えてきます。
もちろん、見込み客を獲得する史訓身を作っていないと、アクセス数が増えてもお客様はできません。
ネットで重要なことは、アクセス数を集めて見込み客を作り、その方たちと信頼関係を築いて商品を買ってもらうという流れを構築することです。
まとめ
路面てんがお金をかけずにできる集客の方法としては、既存客を見直して、アプローチすること、看板を利用することにより新規客を集めること、入り口を入りやすくすること、ウィンドディスプレイを工夫すること、Googleマイビジネスに登録すること、SNSで情報を拡散すること、ブログを書くことです。
どの方法もほとんど費用をかけずにできることです。しかし、手間がかかることになります。