美容室の集客も悩むことが多いですよね。
今や、美容室の集客はネットが中心です。ホットペッパービューティーや楽天ビューティーなどの美容系ポータルサイトやGoogleのマップ登録、自社のWebサイトの上位表示、Facebookやtwitter、LINEなどのSNSが、その代表です。
アナログでは、DM、チラシ、地域情報誌、ニュースレターと従来の方法も捨ててしまうのではなく、ネットと組み合わせて活用し集客効果を高めることが必要です。
今回はこれらをどのように活用すればよいのか説明します。
調べるときはスマホよね!
ネット集客
美容室の集客の中心であるネット集客とはどのようなものがあり、どのように活用すればよいのでしょうか。
ポータルサイト
MAP登録
自社のWebサイトの上位表示
SNSの活用
インターネット広告
上記について説明します。
ポータルサイト
美容系ポータルサイトはホットペッパービューティーを筆頭に、楽天ビューティー、ビューティーパーク、Rasysa(らしさ)、EPARKビューティー(旧Tiful(ティフル) などがあります。
これらは、有料のポータルサイトですので、広告費として掲載料がかかります。また、上位に表示させるには、そのための費用も必要になります。
これらポータルサイトには、多くの人が集まるのでサイト内で上位表示されれば、集客効果は高いです。
しかし、これらのポータルサイトは、基本的に美容室を囲い込む仕組みになっているのでデータはダウンロードすることができません。
ということは、自社で自由に顧客データを使いこなすには、独自の顧客管理ソフトにポータルサイトのデータを手入力しなければならないという手間がかかります。そのためにポータルサイト内でデータ管理すると手間がかからなくなるのでポータルサイトを使い続けることになります。
お客様も増えたし、新規客の獲得に力を入れなくても大丈夫となっても、データがポータルサイト内にあるので、継続して使わなければならくなり、費用を払い続けることとなってしまいます。
払い続けるの?
MAP登録(MEO)
Googleの地図に登録すると集客に効果があります。地図登録した覚えがない場合は、Googleが自動的に登録しています。
ここで上位3位以内であれば1ページ目に表示されますので、集客にとても有効です。また、Googleマップの経路案内などを利用して、スムーズに来店につなげることができます。
この地図対策のことをMEO(Map Engine Optimization)といいます。
集客に効果的なMEOですが、MEOを知らない人は71.8%、知っているが取り組んでいない人は15.9%で、取り組んでいるのはわずかに12.3%です。
ですから、集客にMEOを活用するのは、今が好機といえます。
自社のWebサイトの上位表示
自社のWebサイトを持っている場合は、これを活用するべきです。
ポータルサイトからの経由でくる場合が多いと思いますが、「地域名や駅名」+「美容室やカット、パーマなど」で検索された場合に上位に表示されるようにサイトをブラッシュアップすることです。
そのためには、せめて制作時の内部SEOをしっかりと作り込むことです。できれば、ブログを使って、頻繁に「髪」に関する情報でキーワードを含めたタイトルで作成して更新してください。
検索時に上位に表示されるようになります。
SNSの活用
SNSの主流は、年代にもよりますがFacebook、twitter、Instagram、LINEです。
20代の新規客獲得にアプローチするならtwitter、Instagramは有効です。働いている40~60代の新規客獲得にはFacebookが有効です。
既存客の集客であればLINEが有効になります。
新規客獲得のために流す情報は、施術後の仕上がりです。写真を多用して送るならInstagramが効果的です。
既存客のリピートを促すならLINEを活用してください。割引や新メニュー、お伺い、近況などの情報を送ることができます。ただし、来店されたお客様のLINE IDを入手する必要があります。
インターネット広告
インターネットの広告を使うのも一つの方法です。
インターネット広告は、キーワードだけでなく、地域も絞ることができます。
例えば、大阪の心斎橋に店があるとすれば、どの辺りまでが商圏になるでしょうか。普通に考えれば、心斎橋までのアクセスが良いか、付近に務めている人がターゲットになります。
沿線である御堂筋線は堺の中百舌鳥から吹田の千里中央まで、鶴見緑地線であれば、大正から門真までです。
ということは、大阪市内、堺市内、吹田市内、門真市内がエリアと考えればよいでしょう。
この範囲内で、広告が出るように掲載することができます。
また、クリック課金型広告ならクリックされた数だけ費用が掛かるので、毎月の広告費を決めることができます。
ホットペッパービューティー(ポータルサイト広告)
ポータルサイトで一番のお勧めは、リクルートが運営する「ホットペッパービューティー」です。
メリット
これの良いところは、ユーザーが希望やニーズを組み合わせながら美容室を絞り込むことができることです。
だから、ユーザーは自分の希望する店を選ぶことができ、お店側はユーザーのニーズを満たすことができるというマッチングができます。
ディメリット
もちろんディメリットもあります。
それは、毎月の費用が掛かることです。
まず、掲載料がかかります。25,000円~50万円と幅はありますが、掲載料によって検索順位が異なることはいうまでもありません。
また、予約ごとに2%の手数料がかかります。
費用面だけではありません。
クーポン目当てのお客様も多数存在することです。彼女たちは、ホットペッパービューティーのクーポンを使って安く美容室を利用し、次々と新しい美容室を利用します。
そのため、リピーターとして定着するユーザーが少なくなります。
最後に、集客をホットペッパービューティーに依存してしまうようになることです。そうなると、ホットペッパービューティーが掲載料を上げると費用負担が増えることになり、費用負担は増える一方になります。
アナログ集客
ネット集客が中心とはいえ、ネットだけに絞るのではなく、アナログも併用して活用しましょう。
DM(ダイレクトメール)
DMは既存客に使用するのが普通です。
誕生日割引やお店のキャンペン時に送ります。多くは封書ではなくハガキDMとして送ります。
チラシ
チラシの配布方法としては、新聞折込かポスティングになります。
新聞折り込み
新聞折り込みの効果も新聞購読率の減少に伴い、低くなってきています。
ただし、50歳代以上をターゲットにする場合は、購読率が50%を超えていますので、まだ効果はあります。ただし、配布数全体から見れば、反応は低くなります。
30代以下をターゲットにしている美容室の場合は、新聞購読率が20%以下なので、効果はほとんど期待できません。
このように新聞購読率が低下する傾向は、今後ますます顕著になっていくと考えられます。
ポスティング
ポスティングにおいては、新聞折り込みチラシを比べると幾分かましですが、やはり新聞購読率低下の影響は出ています。
新聞を取らなくなったことにより、ポストを開ける頻度は落ちてしまいます。そうすると、ポストを開けたときには、ポスティングされたチラシの山。選別することなしにゴミ箱にポイとなってしまいます。
ですからポスティングするときは、統計を取ってチラシを入れるタイミングを計るべきです。それだけではなく、透明のPP封筒に入れる、紙の封筒に入れる時には、鉛筆などの異物を入れるなどして、手に取ってもらえるような工夫が必要になります。
地域情報誌
都心部では、ホットペッパーのようなお店紹介だけの媒体がありますが、地方都市や郊外にいくとそのような媒体はありません。その代わりとは言いませんが、地域の情報誌があります。
ここに広告を出稿するのも一つの手段です。
掲載枠の大きさによって何人の来客があるのか、クーポンなどを付けて計測すれば、広告費の割合が妥当かどうか判断することができます。
結果、広告費と集客数が合うのであれば、定期的に情報誌に広告を出せばいいのです。
ニュースレター
新規客だけを集めるのが集客ではありません。既存客が何回もリピートしてくれる方が、集客に費用がかかりません。結果、利益が出るようになります。
では、どのようにして既存客をリピートさせればいいのでしょうか?
それには、お客様と親しくなることです。家族の事、趣味の事、学校の事などの話ができるようになると、距離もぐっと縮まり、お客様のリピート率もあがるようになります。
そのためには、まずは、自己開示です。自分の家族構成、休日の過ごし方、趣味や考え方をお客様に知ってもらうことです。
これに役立つツールがニュースレターです。
定期的に発行することにより、お客様は、あなたと会ったかのような疑似体験をすることになり、ものすごく身近な存在に感じるようになります。
このようにして、既存客のフォローをしながら、新規客獲得に努力すると顧客数が増え、店が繁盛するようになるのです。
まとめ
美容室の集客はネットが中心とはいえ、アナログも活用する必要があります。
特に、ポータルサイトに頼ってしまうと、ポータルサイトの言いなりになりかねません。
自社のWebサイトやSNSを使った集客にも力を注ぐべきです。また、上得意様には、アナログのニュースレターやDMを使ったアプローチも必要です。