ネット上での自動集客ツールは、ブログ、ステップメールです。ブログは、SEO対策になり、書き溜めたブログが、ユーザーをホームページに連れてきてくれます。
ステップメールは、設計したものに配信したいメールアドレスを入力すれば、自動的に決めた法則にしたがいメールを配信してくれます。
自動集客ツールとはいえ、まったくに自動ではなく、入力する、送付するなどひと手間がかかります。
ここでは、ネットの自動化と実店舗での自動化についてお話ししたいと思います。
組み合わせて仕組みを作る!
ブログを自動集客ツールとして使う
ブログは、コンテンツ作成に使用すると効果を発揮します。
しかし、自社のホームページ内にブログが設置されていなければ、効果がありません。
自社ブログとは
自社ブログとは、自社のホームページに設置されたブログです。よく勘違いされているのが、アメブロなどのフリーブログを使ってブログを書いているのに、自社のホームページにバナーを貼っているので問題ないと思っておられます。
残念ながら、この場合は、自社のブログではありません。フリーブログサービスを使っていることになります。
自社ブログのメリット
自社ブログのメリットは、資産として残ることと広告費が安価で済むことです。
資産として残す場合は、ブログに自身の情報を書くのでは効果がありません。ユーザーが欲しい情報をコンテンツとして作成しなければ、SEO対策になりません。
しっかりとしたコンテンツを書けば、アクセス数は確実に増加します。そして、アクセス数は簡単に落ちることはありません。なぜなら、ユーザーが情報を探すときのキーワードは、大きく変わらないからです。
過去の経験からは、業種にもよりますが70コンテンツで月に1~2万アクセスを集めることができます。
これだけのアクセスを集めるのに、自分でコンテンツを作成すれば、費用は掛かりません。
一方、広告は費用が掛かるだけでなく、広告を止めた時点で、アクセス数は激減します。
現在、PPC広告(クリック課金型広告)の平均単価は業種にもよりますが@100程度です。
月に1000のアクセスを集めるためには、10万円の費用が掛かります。1万のアクセスを集めるのなら100万円、年間1200万円かかることになります。
しかし、費用対効果が合うのであれば、コンテンツを作成する手間が省けるので続ける価値があります。
フリーブログサービスとは
無料で使えるブログサービスがあります。
アメブロ、ライブドアブログ、楽天ブログ、FC2ブログ、シーサーブログ、ジュゲム、GOOブログ、269gブログ、so-netブログ、Mix日記、ブログ人などがあります。
これらは、すべて無料で使うことができますが、いくら書いても自社のホームページに誘導することは、かなり困難なことです。
また、フリーブログサービスが停止した場合、今まで書いたコンテンツはすべてなくなってしまいます。
自社ブログとフリーブログサービスの見分け方
自社ブログかどうかは、URLを見れば簡単に見分けることができます。
弊社のHPを例にします。
URLはhttp://mindeye-jp.check-xserver.jp/cm2_new/
ブログのURLはhttp://mindeye-jp.check-xserver.jp/cm2_new/blog/
見ていただければわかるように、jp/の後にblogが表示されます。
自社のURLと関係にない場合はhttps://ameblo.jp/というようにフリーブログサービスのURLが表示されます。
あなたの場合は、フリーブログになっていませんか。もし、なっているなら早急に自社ブログにされることをお勧めします。
ステップメールを自動集客ツールとして使う
ステップメールとは、回数を決めて見込み客にアプローチするメールのことです。
ステップメールは、アクションを起こしてくれたユーザーに対して、段階的に情報を提供し、目的に導くためのメールです。
手順として、配信の回数を決める。次に、1回目から最終までの配信分を作成する。そして、配信する間隔を決めます。
これを作っておくと、アクションを起こしてくれたお客様のメールアドレスを設定すれば、自動で配信することができます。
どのように使うといいのか
ステップメールは、どのように使えばいのでしょうか。
ステップメールは、アクションを起こしてくれた時が起点になります。
そのためには、ホームページの目的を決めておかなければいけません。これを決めていなければ、ステップメールを使うことができません。
弊社の場合は、メールアドレスのみでダウンロードできる資料と住所などを入力してもらって送付する資料があります。
メールアドレスのみの見込み客には、送付資料を請求してくれるためのステップメールを、資料を請求してくれた見込み客には、サービスを購入してもらうためのステップメールを送っています。
このように、ホームページの目的を決めて、ステップメールの使い方を決めるということが必要です。
実店舗で自動集客のツールを作る
ネットでの集客は、見えないがゆえに取り組みにくいという方が多いようです。そこでお勧めなのが実店舗の集客からリピート化するまでの仕組み化です。
集客するツール(チラシ、広告など)から、集客した人数を計測する。次に、2回目、3回目…5回目までの来店人数を計測する。これができれば、それぞれでのところで、数字を上げるようにするにはどうしたらいいのかをテストしていきます。
費用対効果の合う満足できる数字が出てくるようになれば、仕組み化して継続していけば、誰でもが簡単に実行することできます。
新規客をリピートさせるためには、どのようなサービスをすればいいのか。3ケ月または半年以上来店のないお客様にどのようなアプローチをすればいいのか。常連客には…。というように、あらゆるケースを想定して、来店してもらう仕組みを作るのです。そうすれば、誰でもが簡単に実行できることです。
集客するツール
チラシや広告などの集客するツールを作って、効果測定します。
チラシなら、費用と配布枚数と来店数を測ります。計測するためには、持参してくれるクーポンを付けておく必要があります。
例)美容室で30万円をかけて2万枚のチラシを配布したとします。客単価は10000円とします。
来店数が10人の場合、10人÷2万枚=0.0005%の反響率
利益は、10人×1万円=100000円
20万円の赤字になります。
これを改良して30人が来るようになれば、反響率は0.0915%になり、収支はトントンになります。
収支を0以上になるようなチラシ作りができれば、仕組化の一つに加えます。
広告の場合も同様です。
データ分析は命!
来店客のリピート化を測る
一度店に来てくれたお客様がリピートしてくれる割合を調べます。
先を例にすると、30人来てくれたうちの何人が再来店してくれるのかを計測します。
それも、幾通りかのアプローチ方法を用意します。
- 特に何もしない
- 精算時に期限付きのクーポンを渡す
- 髪を手入れするタイミングの一週間前にクーポンを送付する
- メールやLINEで来店を促す
こようなアプローチのうち、どれが効果的なのかを計測します。そして、リピート率が高いアプローチ方法を仕組化に取り入れます。
こんな例がありました。あるエステサロンでのことです。
このお店では広告を打って新規客を集めています。1回の広告で30人ほどが来店されますが、リピートは10%を切っていました。アプローチ方法は、精算時に割引券を渡していました。
そこで、弊社の提案に基づき提案したのが、来店後1週間目にお礼のはがきを送る、2週間目にフェイスのお手入れ方法を書いた手紙を送る、3週目にエステ時に使った美容液のサンプロと使い方を書いた手紙を送る、4週目に割引クーポンを送るというアプローチ方法に変えたところ、30%がリピートするようになりました。
再来店客のリピート
2度目に来店してくれたお客様が3度目の来店をしてくれる人数を計測します。
これも同じように
- 何もしない
- ニュースレターを送る
- 割引クーポンを送る
という複数のアプローチ方法で試します。
一番、リピート率が高い方法を仕組化に取り入れます。
このように、一つ一つを計測しながら最善のアプローチ方法をつなぎ合わせて仕組化していきます。
まとめ
自動集客ツールとはいえ、人の手が少しは加わります。また、ネットと実店舗では自動化も変わります。
自動化ができると、人の手を煩わすことがなくなるので、余分な人件費が削られます。
ネットでは、ホームページの目的を明確にし、ブログや広告で集客し、ステップメールで次のステップに誘導する。
実店舗では、集客の方法と来店人数の計測、2度目の来店数を計測する、3度目の来店数を計測する。これらの間の一番よいアプローチ方法を組み合わせて仕組化すると集客は上手くいくようになります。
しかし、自動で集めてくるものは、汗をかいて集めてきた集客とは大きな隔たりがあります。また、集客できたとしても内容が伴わなければリピートしてくれることはありません。ネットが不得意な方は、実店舗で自動集客のツールをつくると、誰もが簡単に取り組むことができます。