LINEは2011年にリリースされてから、世界230以上の国や地域で使われています。日本でのLINEの利用率は58.2%(平成30年総務省調べ)、そのうち83%が毎日のように使っています。
今や生活のインフラとして、なくてはならないものになっています。
このような背景があるので、LINEはマーケティングツールとしても活用することができます。
LINEマーケティングの目的
最初に決めることは目的です。
新規客の獲得、既存客の売り上げ拡大、顧客へのサービス提供のどれに焦点を当てるかで広告の出し方が異なります。
新規客獲得であれば、LINE AD、公式アカウントの実施がお勧め、既存客の売り上げ拡大であれば、Messaging APIオプション、サービス提供であれば、Chat API、Call APIオプションがお勧めです。
新規客の獲得
新規客獲得が目的であれば、スポンサードスタンプがお勧めです。300~500万人の友達が一気に獲得できるので、その後のアプローチ次第で効果が出やすくなります。
既存客の売り上げ拡大
既存客の売り上げ拡大が目的であれば、Messaging APIオプションを利用すれば、One to
One配信で売上を伸ばすことができます。
顧客へのサービス提供
顧客へのサービス提供が目的ならば、各種APIオプションを利用してLINE上で提供できるサービスを企画・構築すればよいでしょう。
明確な目的!
LINE広告の種類
LINE広告には、「スタンプ」「LINE NEWS」「LINEポイントAD」「LINE Expand AD」があり、出稿企業が多い広告です。
スタンプ
スタンプには、「ミッションスタンプ」「ターゲティングスタンプ」「ダイレクトスタンプ」があります。
ミッションスタンプ
ミッションスタンプは、ユーザーがID情報やアンケート回答などのミッションをクリアした後にスタンプをダウンロードできる広告です。
Messaging APIの利用が前提ですが、参加するときに友達追加を必須とすることと、スタンプショップでの掲載もできるため、友達数の増加が見込めます。
ターゲティングスタンプ
LINE側で推定した属性で、カテゴリー(性別・地域・年齢など)に分かれていて、ターゲットに合わせて配信できる広告です。
ダイレクトスタンプ
ダイレクトスタンプは、タイムラインや自社のランディングページからスタンプダウンロードページへ誘導できます。
そのスタンプじゃない
LINEポイントAD
LINEポイントADは、ユーザーに広告の閲覧や指定の行動をしてもらうことでポイントを手に入れられる広告です。
その行動とは、指定された動画を視聴する、指定された公式アカウントを友達追加する、指定したアプリをインストールして起動させる、タイアップマンガを読む、指定ミッションWクリアするなどしてポイントを受け取ることができます。
LINE NEWS
LINE NEWSとは、LINEが提供するニュースアプリで、学生、会社員、主婦、アルバイトなど幅広いユーザーに読まれています。月間の閲覧者は6,800万人です。
ここへの広告は、新商品の告知やイベントの告知、スタンプリリースなど、ニュース性のある内容のみ掲載可能です。
LINE Expand AD
LINE Ads Platformは、広告配信プラットフォームで、バナーをクリックした場合に料金が発生するクリック課金で広告です。
配信の準備をする
広告を配信するには、LINE公式アカウントは必要です。そのためには、以下の素材が必要です。
①アカウント名(最大20文字)
②アカウントアイコン画像(サイズ:640×640pixel)
③ホームカバー画像(サイズ:1080×878pixel)
④アカウントページカバー画像(サイズ:640×532pixel)
⑤アカウントページ紹介文(最大1,000文字)
⑥ランディングページ
6のランディングページは、広告の誘導先として必要です。LINE Ads Platformの特徴として広告アカウント開設時に、landingページも審査が設けられているため、審査基準にそぐあない場合は開設できないので注意が必要です。
広告クリエイティブを準備する
広告として配信される画像や動画、原稿を準備する必要があります。
①画像または動画(画像サイズ1200×628 pixel、1080×1080 pixel)
(動画サイズ16:9、1:1、9:16)
②タイトル
③ディスクリプション(説明)
④CTA(購入・予約・登録など)
⑤連絡先(誘導先)
何事も準備が大切!
ターゲティング設計
広告効果を高めるには、ターゲットを絞ることが必要です。漠然とした広告では、反響を取ることはできません。
まず、売りたい商品は男性向けか女性向けか、あるいは両方を決めます。次に、年齢です。年齢は5歳刻みでセグメントすることができます。
Look a like(類似オーディエンス)の活用が有効です。
以下Look a likeについてLINE担当者より
「『Look a Like』は他のSNSサイトでも活用されている手法のひとつですが、LINE内では成功事例がすごく多いです。コンバージョン数の多いクライアントでは特に成功しております。LINEはユーザー規模の大きさから、探し出せるサンプルが多いので、類似拡張が有効になりやすいです。クライアントの中にはこの機能だけで広告を配信しているアカウントもあるほどです。美容系サプリではCV数190%、クレジットカード会社ではCV数175%とインパクトのある成果も出ています。ちなみに、『Look a Like』は1年前にはなかった機能ですから、それまでLINE Ads Platformでうまくいかなかったという方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度試していただきたいですね。」
Look a likeターゲティングをより有効に活用するためには、類似拡張の元になる質の高いソースセグメントを設定することがポイントです。
狙いはどこ!
広告内容を設計する
広告を作成する場合は、内容を精査することが重要です。ターゲットのどのように表現すれば伝わるのかを考えなければいけません。
ABテスト
広告を出稿する場合、方向性の違う2つの広告を用意します。
その理由は、どちらの広告がより反響が取れるかで、間違いのない方向性がつかめるからです。
方向性がつかめれば、できれば複数の広告を用意します。一つの広告を打ち続けていると反響が落ちるというデータが出ています。
反響が落ちてきた広告は取り下げ、新しい広告に差し替えることが必要です。
まとめ
LINEは、日本国内のユーザー数が8,100万人を超え、国民の64%以上がLINEを使用しています。
年齢別にみても10代から50代以上と幅広いユーザーがいます。
LINE広告を使う場合は、新規客の獲得に効果があります。広告費もリスティングを使えば比較的安価に抑えることができますので、GoogleやYahooに加えて検討してみる価値があると思います。