集客できる看板づくりのヒントは飲食店にあり!!

看板

看板で集客するということを考える前に、看板の役割を理解してください。看板には「店を発見してもらう」「魅力を感じてもらう」「店に誘導する」「認知度を上げる」という4つの役割があります。

 

一つの看板で3つのことを表現するのは難しくなります。目的によって、複数の看板を用意する方が集客効果は高まります。

 

 

看板の役割

看板の役割って考えたことはありますか。

 

何気なく、「目立てばいい」という感覚で看板を設置していませんか。

 

お店付近まで来て認識してもらうのは、店頭看板です。名前と何屋かが一目でわかる看板です。要するに、店を発見してもらうための看板です。

 

魅力を感じてもらう看板とは、何が売られているのかがわかる看板です。飲食店では、メニューを書かれていることが多いです。

 

店に誘導する看板は、電柱や道路わきの看板によく見る「〇〇はこちら ➩」「〇〇まであと*km」という「文字と➩」で表した看板です。

 

認知度を上げる看板とは、ビルの屋上や電車から見える野立て看板など、人通り、交通量の多い場所で社名や商品の認知度を向上させることを目的としています。

 

大阪の道頓堀のグリコの看板は認知度向上のためのものです。

 

 

店を発見してもらう

看板の一番の役割は、お客様にお店を発見してもらうことです。とにかく、「ここに○○っていうお店があるんだ」という認識を付けてもらうことです。その時に、来店がなくても、次の機会に来店していただければいいのです。

 

とはいえ、どんな看板がいいのかは、立地などの条件によって変わります。

 

駅前にある場合、住宅地にある場合、ビルの地下などの飲食街にある場合では、取り付ける看板は変わってきます。

 

 

駅前にある飲食店の場合

駅前に店がある場合は、駅からあるいは電車の中から「ここにあるよ」ということが認識されなければいけません。距離があれば大きな看板が必要です。看板には、何の店かわかることが最優先です。

 

焼肉屋なら、焼肉の文字を大きくしたり、牛のイラストを入れたり一目で『焼肉』とわかるようにすることです。

 

居酒屋の場合は『居酒屋』ではいけません。創作料理、和風料理、魚料理が解ることが先決です。

よくないケースは、お店の名前をでかでかと表示していて、何屋かわからない看板です。これでは、お客様の印象に残らないので、来店してくれることはありません。

 

住宅街にある場合

住宅街に店がある場合は、近くに競合店がない場合がほとんどです。

 

ましてや、夜に住宅街の中でキラキラネオンを光らす看板は苦情のもとです。赤ちょうちんではありませんが、お店の前がほんのりと明るく照らされているだけで、視認性は上がります。

 

派手さはいらないので、住宅街にあった落ち着きのある看板で十分に効果を発揮します。ただし、何屋か一目でわかるようにしておくことを忘れないでください。

 

ビルなどの地下にある場合

この場合は、お店が軒を連ねるので、看板を出せないことがほとんどです。

 

ですから、ショーウィンドや店頭に料理のサンプルを出すなどで何屋かがわかるような工夫が必要になります。

 

人は、自然に集まってきていることがほとんどなので、何の店かが解るようにすることが肝心です。

 

余談ですが、なんで何屋か一目でわからなければいけないか、その理由をお話します。

 

例えば、洗濯機が壊れてしまって、買い換えないといけなくなってしまった場合、家電量販店のチラシを見たり、インターネットで調べたりしますよね。

 

その時に、「特価、30%引き」の洗濯機を見つけたとします。あなたは「おお、ツイてる。安いのが見つかったじゃないか」と思いますよね。

 

ところが、この商品は、毎週、同じように「特価、30%引き」で出されているのです。しかし、普段洗濯機を探していないあなたは、「ラッキー」と感じるのです。

 

これと同じで、幹事を任されたり、飲み会の段取りをしなければならなくなった時に、自然と看板に目が行くようになるのです。その時に「あれ!こんな近くに○○屋があったんだ」と気づかせてあげるのが看板の一番目の役割です。

 

 

お客様に魅力を感じてもらう

お客様に看板で魅力を感じてもらうためには、イメージの訴求が大切です。

 

おしゃれそうなお店なのか、和気あいあいと騒げそうなお店なのか、じっくりと話すことができるお店なのか、お客様は看板のデザインで瞬時に判断しています。

 

ですから、看板は何気に出すのではなく、お店のコンセプトに合ったデザインで作成することをお勧めします。

 

例えば、筆文字で書かれた看板なら、落ち着いたイメージがします。魚の絵が描かれている看板なら、魚料理が美味しいんだと思います。

 

このように看板を見るとどのような店なのか大体の見当がつくのです。

 

 

店に誘導する

通りすがりのお客様を店内に誘導するには、メニューや価格をわかりやすく表記することです。

 

なんとなく雰囲気で店が気に入ったとした場合、次に気になるのは価格、そしてメニューです。

 

価格については、ぱっと目につくようにする工夫が、メニューについては美味しそうと思える工夫が必要です。

 

グループ客が多い場合は、「○人セット ****円」を謳い文句にしてもいいでしょう。仕事帰りの人が多い場合は「夕暮れセット、大ジョッキに3品つきで1500円」などでもいいでしょう。

 

とにかく、お店のターゲット層に合わせて、訴求する看板が必要です。

 

重要なので繰り返します。

 

価格は、一目でわかること、メニューはターゲット層に合わせて工夫することこの2つをしっかり考えれば、通りすがりの客様を店内に誘導することができます。

 

また、お店付近の1-2km圏内になると、お店まで誘導するための看板もあります。

 

特に、車で走っているときに見かけるのが、電柱や野立て看板に表示されている「○○店まで、あと00m直進」「○○店まで00m交差点を右折」など、店までたどり着けるように誘導する看板もあります。

 

私が一番遠方に誘導看板を出しているなと思ったのが、白浜にある「とれとれ市場」です。20-30km先から「とれとれ市場まで20km、白浜IC降りる」と出ていました。

 

 

認知度を上げる

社名や商品名の認知度を上げるための看板です。

 

主には、交通量の多い道路沿いや電車から見える場所、高速道路沿いのビルの屋上に出しています。

 

大阪の阪神高速池田線には、大阪国際空港があります。この沿線には多くの看板が立ち並んでいます。

 

というのも、交通量が多く一日の内でも渋滞時間が多く、他県からの人も多く刈られたので、認知度を上げるには最適の場所だったからです。

 

関西国際空港ができてからは、看板の賃貸料も下がりましたが、それまでは年間1500万円以上といわれていました。

 

 

看板の作り方

上記のことからも解るように、看板は集客にとても重要です。

 

しかし、看板の用途によって訴求することが全く異なるので、用途を決めることです。

 

次に、店の名前は当然のこととして、それ以外にも何を扱っているのかがわかること、誰を取り込みたいかによって看板のイメージを決めることが大切です。

 

また、看板は複数用意しなければ、一つだけで効果を上げることはできません。

 

 

まとめ

集客するための看板には、「店を発見してもらう」「魅力を感じてもらう」「店内に誘導する」「認知度を向上させる」という4つの役割があります。

 

お店の立地や目的を考慮して、どのような看板が必要なのかを判断し、次に、ターゲットとするお客様が来店しやすいようなデザインを考えることです。

 

また、、一つの看板で対応することはできないので、複数の看板を用意してお客様を集客するようにしてください。

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