SEO対策が出来ていないWebサイトは、当然のことながらアクセス数(訪問者数)を集めることはできません。
アクセスを集めるには、広告(リスティング広告、連動型広告、リターゲティング広告など)を出すか、良質なコンテンツを作成するかのいずれかしか方法がありません。
今回は、コンテンツを作成するためのキーワドの探し方と管理方法について紹介します。
SEOって何?
SEOの意味をご存知でしょうか?
Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化
サーチエンジン オプティマゼイションの頭文字を取ってSEOといいます。
一般的には、検索時に上位に表示されることを指しています。
SEOのルールは、検索するユーザーが、常に満足するように順位のルールをGoogleが決めていますが、その概要はウェブマスター向けガイドラインに書かれています。
ここをよく理解することでSEOを優位にすることができます。
SEOに取り組む目的
では、SEOに取り組むのは、なぜでしょうか。
それは、ユーザーが検索した時に自社のWebサイトを上位表示させてアクセスしてもらうためです。
そのためには、検索時に1ページ目(10位以内)に表示されることです。もちろん、上位にあるほどアクセス数(訪問者数)は増加します。
自社のWebサイトに訪れてくれる人がなければ、費用をかけてWebサイトを作成した意味がないので、SEOに取組み、アクセス数(訪問者数)を増やそうとするのです。
そして、自社の商品を購入してもらったり、興味を持って資料を請求してもらうようにするのです。
自社サイトを探してもらわなくちゃね!
過去のSEO
現在のSEOは良質なコンテンツを作成することです。
しかし、以前(2013年ころ)までは、リンクを貼るなどの技術でSEOをすることができたのです。
どのようにしていたのかというと、SEO対策会社は不正リンクにより、依頼されたWebサイトを上位に表示させるようにしていました。
不正リンクとは
SEO対策会社は多くのポータルサイトを運営していました。
例えば、歯科医を検索できるポータルサイトがあるとします。ここには、無料で歯科医院を登録できるようになっていますので、少しでもWebサイトを露出させたい歯科医院はこのポータルサイトに登録します。その際には、WebサイトのURLを記入します。
当時、Googleは、このポータルサイトをいろんな歯科医院から支持されている重要なWebサイトと認識します。
SEO対策会社は、上位表示を依頼されたWebサイトに歯科医院(ポータルサイト)からリンクを被せます。このようにいくつものポータルサイトからリンクを被せます。
そうすると、重要なポータルサイトから支持された重要なサイトとして認識するため、上位に表示させるのです。
もちろん、歯科業界とは全く関係のない依頼先ですので、リンクとしては支持を得られるはずもない不正リンクと見なされます。
Googleは不正リンクとコピーコンテンツを排除
Googleの目的は、ユーザーが検索した時により良い情報を届けることです。
ところが2013年ころまでは、技術的に良い情報を上位に表示することができなかったため、SEO対策会社の不正リンクによって上位表示させざるを得なかったのです。
しかし、それ以降は、Googleの技術進歩により、不正リンク(ペンギンアップデート)やコピーコンテンツ禁止(パンダアップデート)を行い、SEO対策会社の技術により上位表示されていたWebサイトを排除していきました。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、他のWebサイトから文章をそのままコピーされた質の低いコンテンツの順位を下げるための対策です。
この対策がなされた背景には、アフィリエイトの商材パーツの情報が横行したからです。ひどいものでは、URLが違うのにWebサイトの内容はまったく同じというのもありました。
コピーコンテンツをそのままにしておくと、Googleからのペナルティが課せられます。それは、検索順位が上がらなくなるということです。
対策としては、コンテンツを見直すことです。コピーと解るものがあればリライトして、コンテンツの質を上げることが肝要です。
ペンギンアプデート
ペンギンアップデートとは、ブラックハットSEO(検索エンジンのアルゴリズムの裏をかいた悪質な技術)を行っているサイトの検索時の順位を下げることを目的とした対策です。
対策がなされた背景には、技術によりユーザーの役に立たない多くのWebサイトが上位に表示されていたからです。
これでは、ユーザーの満足を得られることができず、ユーザーが離れてしまうと考えたGoogleが対応するために技術を向上させ、ブラックハットSEOを行っているWebサイトを排除したのです。
ブラックハットSEOをそのままにしておくと、検索順位は上がってきません。
対策としては、依頼したSEO対策会社に連絡を取り、行ったブラックハットSEO(主にリンク)をすべて排除してもらうことです。それができない場合は、新たにWebサイトを作り直すことです。
コピーはダメだよ
SEOはコンテンツ作成
現在のSEOは良質なコンテンツを作成することです。
良質なコンテンツとは、ユーザーが求めている情報をより詳しく書かれているものです。
ですから、コンテンツの質がよくてもユーザーが求めていない情報であれば検索されることはありません。
以前にあった弊社での出来事です。
一年かけて108のコンテンツを作成したにもかかわらず、月間のアクセス数は300ほどしかありませんでした。その理由を追及したところ、ユーザーが必要としていないコンテンツを作成していないことが解りました。
このことからも解るように、アクセスを集めるためには、ユーザーが必要とするコンテンツを作成することが大切です。
キーワード候補の出し方
ユーザーが必要とするコンテンツを作成するためには「キーワードの選定」が大切です。
あなたの業種を、ユーザーがどのようなキーワードで検索するのかを予想したり、実際に検索してみたりすると見当が付きます。
キーワードの選定の仕方は以下の通りです。
・自力でキーワードを絞り出す
・書籍からキーワードを選ぶ
・キーワードを検索してみる
・キーワードツールを利用する
自力でキーワードを絞り出す
まずは、ユーザーがあなたの関連の業種を検索する時、どのようなキーワードで検索するのか絞り出してみましょう。
整骨院を経営しているとすれば
「地名 整骨院」「地名 接骨院」「地名 整体」「地名 鍼灸」「地名 腰痛改善」「地名 肩こり」「地名 しびれ」というように関連するキーワードを考えられるだけ書きだしてください。
書籍からキーワードを選ぶ
考えられるだけ書きだしたら、関連の書籍を参考にしてください。そこには、あなたが思いつかなかったキーワードがたくさんあるはずです。そのキーワードを書きだしてください。
キーワードを検索してみる
書き出したキーワードで検索すると、画面下に関連するキーワードが出てきます。これらの中に書き出していないものがあれば書き出してください。
「整骨院」であれば、関連キーワードとして「整骨院 スポーツ」「整骨院 おすすめ」「整骨院 女性」「整骨院 日曜」というものが表示されています。
キーワードツールを利用する
キーワードを調べるのに便利なキーワードツールがあります。
Googleではキーワードプランナー、Yahooではキーワードアドバイスツールを無料で活用することができます。
先ほどの「整骨院」をキーワードプランナーで検索すると「関連キーワード」「月間平均検索ボリューム」「競合性」「「ページ上部に掲載された広告の入札単価(低額帯)」「ページ上部に掲載された広告の入札単価(高額帯)」が表示されます。
これらの中から検索数を増やそうと思うのなら検索ボリュームの多いキーワードを、お客様を作りやすいのであれば検索ボリュームの少ないキーワードを選んでください。
キーワードの管理について
コンテンツを作成するにつれ、どのキーワードで作成したのか解らなくなってしまいます。
そうならないためにも管理が必要です。
以下は弊社のキーワード管理の一部です。
「キーワード」「検索ボリューム」「競合性」「入札単価(高額帯)」を解るようにしています。
そして、項目の横にコンテンツを作成した年と月、コンテンツタイトルを追記しています。
このようにしておくと、いつどのキーワードで、どんなコンテンツを作成したのかが一目でわかるので、重複したコンテンツを作成するようなことはなくなります。
また、キーワードを選ぶ際にも便利になります。
コンテンツを作成するのは、労がかかるものです。キーワードの管理をして、少しでも労を省くようにしてください。
まとめ
アクセス数を集めるためには、コンテンツマーケティング(コンテンツ作成)が必要です。
その際に注意することは、ユーザーが欲しい情報を提供することです。そのためには、キーワードの選定が重要になります。
コンテンツを作成したいキーワードで月間どれくらい検索されているのかを調べるにはキーワードツールを使えば解ります。
キーワードの選定は、「自力でキーワードを絞り出す」「書籍からキーワードを選ぶ」「キーワードを検索してみる」「キーワードツールを利用する」という4つの方法がありますが、
必ずキーワードツールを使って月間検索数を確認することです。
検索されていないキーワードでコンテンツを作成してもアクセス数を集めることはできません。
キーワードの管理も行ってください。これをしていないとコンテンツを重複して作成してしまうことになります。