株式会社セリオ
取締役事業部長 中村 明裕さま
セリオは、大阪・東京・広島に活動拠点を持ち、人材派遣・紹介・アウトソーシング事業を営んでいます。グループ会社として株式会社トレージャーキッズクラブがあり、ここでは、保育事業や学童事業を運営しています。
主婦専門の人材派遣事業と赤ちゃんから小学生を預かる保育事業、学童事業を展開しています。
ホームページ:http://www.serio-corp.com
コールセンターへの派遣業務がメインです。
椋本:人材派遣業ということですが、どういった業種が強いのでしょうか?
中村:一番はコールセンター、中でも電気メーカーの取引が多いですね。コールセンターは受電業務。例えば修理受付の電話受付ですね。保障証の裏にフリーダイヤルが書いていますよね。それの対応の業務を請け負っています。
椋本:なるほど。基本は電話ですね。
中村:単に電話というわけではありません。依頼主の会社の1セクションを100名体制で弊社が業務委託して運用している場合もあります。無論それ以外でも、一般派遣もあります。
椋本:一般派遣は、具体的にはどんな仕事になるのでしょうか?
中村:事務系の仕事ですね。弊社は派遣登録が主婦の方専門なので、フルタイムでは働けないんですね。子供がいると時間の制限があったり、収入も扶養枠を超えてはいけないという制限があります。だから、最初の契約形態が大切になります。
椋本:ということは、ピンポイントでの受注があるということでしょうか?
中村:そうです。例えば、締日に合わせて数日間だけ、事務をしてほしいというような要望ですね。
登録は3万になります。
椋本:派遣人材の選定はどのようなされておられるのですか。
中村:ネット上に、職種の案内を出しますので、その職種で働きたいと応募のあった方を会社の方に来ていただき面接をします。採用されなかったとしても、できる仕事の内容がよく解るので、次回の採用や営業にも活用することができますね。
椋本:登録数は、どれくらいあるのですか?
中村:登録は3万になります。
椋本:そんなにあるのですか。仕事が回らない人もいるのではないでしょうか。
中村:そうなんです。実際の稼働は700人です。ただ一度登録に頂くと定期的にお仕事の案内をさせて頂くので、登録者の方にとっては常に情報を得れるメリットはあると思います。
椋本:地域性はあるのですか?
中村:ありますね。関西が5割、関東が4割、広島が1割ですね。
椋本:新しい雇用分野の開拓も必要になりますね。
中村:そうなんです。今後はスポットになりますが、モニタリングの仕事なども受注していきたいと思います。メーカーが新製品を使った感想を聞かせて欲しいというようなものですね。
椋本:マーケティングの分野ですね。専門ではありませんよね。
中村:専門ではないので、コストを抑えることができます。専門会社に依頼すると高額を要求されるので、使用感や味についてくらいであれば、座談会的にできるので需要があるのでしょうね。
保育事業、学童事業に力を入れていきます。
椋本:よく分かりました。トレジャーについてはいかがですか?
中村:トレジャーは保育事業、学童事業を運営しております。こちらは新規事業の位置付けになりますが、今後スピードを上げ事業規模拡大を図っていく予定です。
椋本:トレジャーキッズクラブが学童として茨城市と西宮市にありますよね。コツらの仕組みはどうなっているのですか?
中村:こちらは、認可外の学童保育園になります。外国人いわゆるネイティブを常駐させて、小1~小4くらいまでをお預かりしています。遊びを通じて英語を学ぶことを目的にしています。
椋本:ネイティブが英語を教えるとなると、学童保育費を高く設定することはできるのですか?
中村:週5で約5万円しますので、いかに認可では出来ないサービスを提供していくかが鍵となります。
椋本:5万出せるとなると、一般家庭では難しいですね。
中村:そうですね。ですからいかに料金の価値に見合うサービスを充実させるかが大切なんですね
椋本:保育園についてはどうですか?
中村:保育園は、大阪市の受託事業なので、市からこの予算で運営しなさいというのが決まっています。
椋本:学童についてはいかがですか?
中村:こちらも、市の受託事業になりますので、予算が決められています。イメージとしては、小学校の一教室を4時以降、預かる施設に変える感じですね。場所も小学校でしています。通えるのは、その小学校や学区に住んでいる児童になります。
椋本:人数制限はないのですか?
中村:人数制限はありません。預かる人数が増え管理コストが増えても予算は変わりませんので、運営が苦しい教室もあります。
椋本:管理する人は地域の主婦の方なのですか?
中村:そうではありません。60歳以上の方で、元教員という方が多いですね。
椋本:それであれば、預ける親も安心ですね。その他もあるのですか。
中村:後は、私立の小学校の放課後に児童を預かることをしています。お預かり料で運営するのが多いですね。
椋本:私立で学童保育というのも不思議ですね。
中村:私立でも、放課後に学童保育があるというのは、児童を募集するときの強みになるようです。
椋本:小規模保育園というのもありますがこちらは。
中村:こちらも市の認可保育園ですが、預かれる年齢や人数に制限がありますし、認可ですから、市からの助成金もあります。
椋本:いろんな事情がありますね。グループ全体でみるといかがですか。
中村:現在は人材事業が7割、保育事業、学童事業が3割ですが将来的にはバランスの良い事業構造にしていく予定です。